去年の末に貰い物のマザーボードでPCを組んでみました。できるだけ低コストで仕上げたいと思っていたので、OSはUbuntuにしてみました。
使ってみて3ヶ月たったのでその感想を書いていこうと思います。
Linuxディストリビューションはたくさんある
Linuxのディストリビューションはたくさんあります。大きく分けると、Debian系、Red Hat系、Slackwear系、その他の独立系に分けられます。サーバーではRed Hat系のCentOSがよく使われてます。
どれにしようかな~と悩んでいたのですが、触りなれたDebian系のOSにすることに。候補に挙がったのは次の3つ。
- Ubuntu(以前使ったことがあった)
- elementary OS(MacライクなUIがいい感じ)
- Linux Mint(最近人気みたい)
いろいろ試してみた結果Ubuntuを選択しました。今回は通常版の18.04をインストール。
Ubuntuのいいところ
無料で使える
UbuntuはCanonicalと多くのボランティアによって支えられているオープンソースOS。Canonicalは資金面でも安定しているので開発が突然終わったりすることとかなさそうなので安心。
動作が安定している
他のLinuxディストリビューションに比べて不具合が少なく、動作が安定している印象を受けました。
ただ、リリース直後は若干動作が不安定なこともあるので、通常版はある程度経ってから使うか、LTS版を使うのがおすすめです。
情報量が豊富
Ubuntuはコミュニティが大きいので情報量が豊富。トラブルが発生してもググればきっと解決策が見つかるはず。解決できなかったらUbuntuの日本語フォーラムもあるのでいつでも聞くことができます。
柔軟にカスタマイズできる
UIがなじまないと感じたら、テーマを変えたり、デスクトップ環境を変えたりすることで自分好みのUIに変更できます。
テーマを変える
「GNOMETweak」をつかえば、手軽にいじれます。僕はMac風なテーマを適用しています。
デスクトップ環境を変える
デスクトップ環境も自分好みに変更できます。
Ubuntu18.04からデスクトップ環境が、UnityからGNOME3に変更になったみたいです。代表的なデスクトップ環境はこんな感じ。
UbuntuデフォルトのGNOME3が重いと感じたら、LXDEとかXfceあたりにデスクトップ環境を変えるといいかも。
デスクトップ環境の違いで使い勝手がかなり変わってくるので、使いやすい環境を選んで使うといいでしょう。
Ubuntuソフトウェアがいい感じ
UbuntuにもWindowsのMicrosoft Store的なアプリケーションがあります。操作もわかりやすいので使いやすいように感じました。コマンド?何それ?おいしいの?という人にもおすすめ。
何と言ってもLinuxコマンドが便利
ファイル名を連番にリネームしたり、拡張子を一括でリネームしたり、SSHに接続したり。個人差はありますがLinuxコマンドに慣れるとWindowsコマンドが使いにくく感じたりするほどです。
Ubuntuを使うことのデメリット
メモリの消費量
UnityからGNOMEに変更になったこともあってちょっとは減った?みたいですが、起動時から1.2GB近くメモリを消費してます。Windows10と同じぐらいといった感じですかね。メモリが少ないマシンで使うときは要注意です。4GBだと心もとないので、少なくとも8GBは積んでおきたいところ。
Windowsのソフトは動かない
当然ですが、Windowsのソフトは動きません。iTunesとかフォトショとか、MS Officeとかを使いたいときは不便です。LibreOfficeはMS Officeとの互換性はあるものの完全ではないで、より高い互換性を求めるならMS Officeのオンライン版を使うのがおすすめです。
WindowsソフトをLinuxでも実行できるWineがありますが、動作が遅かったり、動かないことがあったりと、まだまだ実用には足りないかなといった印象でした。
動かないハードウェアもある
たまに動作しないハードウェアもあります。特にノートPCでUbuntuを使う場合。無線LANがつながらないとか、音が出ないとかがよくあります。Linux向けのドライバーを提供していないハードウェアメーカーも多いので、自力で解決方法を探し出す必要があります。
さいごに
いろいろ書いてきましたが、1ヶ月メインで使ってみてUbuntuは思っていた以上に快適なOSでした。Windowsソフトを使うことにこだわりがなければおすすめのOSだと言えます。また、Linuxの中でも情報量が豊富で動作が安定している方なので作業に集中できる環境だなという印象も受けました。
参考になれば幸いです。