RaspbianでELECOMのWi-Fiドングル「WDC-150SU2M」を使ってみたのでメモ。
メインのパソコンで使っているUbuntu 19.10では問題なく動いてくれている「WDC-150SU2M」ですが、Raspbianとはどうも相性が悪いようでドライバーを入れないと動いてくれないらしい。
いろいろ調べてみたところ「WDC-150SU2M」はRealtekの8188euというチップを使っていて、TP-Linkの「TL-WN725N」でも同様の症状が起こるようです。以前は、Raspbianでもすんなり動いてくれたような?気もしますが、使えるようにするまで若干手間取ったのでその手順を書いていきます。
今回の環境
今回の環境はこんな感じ。
- Raspberry Pi 2 Model B
- Raspbian GNU/Linux 10 (buster)
ドライバーを入れるので有線LANとかでインターネットにつないでおく。
認識されているか確認
そもそもUSBデバイスとして認識してないんじゃないか説もあるのでとりあえず確認。
lsusb
ID 056e:4008 Elecom Co., Ltd
と書かれたものが表示されていることを確認。
ファームウェアをアップデート
とりあえず、ファームウェアを最新のものに。
sudo rpi-update
バージョンを調べる
カーネルバージョンに対応するドライバーを入れる必要があるらしいので確認。
uname -a
この記事の執筆時、カーネルバージョンは4.19.97-v7+ #1294
でした。
Linux raspberrypi 4.19.97-v7+ #1294 SMP Thu Jan 30 13:15:58 GMT 2020 armv7l GNU/Linux
ドライバーをインストール
自動インストーラーも用意されているみたいですが、なんだかうまくいかなかったので今回は手動でインストールしました。
自動インストール
今回はうまくいきませんでしたが、環境に依ってはうまくいくかもなので載せておきます。
sudo wget http://downloads.fars-robotics.net/wifi-drivers/install-wifi -O /usr/bin/install-wifi sudo chmod +x /usr/bin/install-wifi
手動インストール
ここのページ(http://downloads.fars-robotics.net/wifi-drivers/8188eu-drivers/)からカーネルバージョンにあったドライバーを探してwgetとかでダウンロード。
今回は、8188eu-4.19.97-v7-1294.tar.gz
をインストールしました。
wget http://downloads.fars-robotics.net/wifi-drivers/8188eu-drivers/8188eu-4.19.97-v7-1294.tar.gz tar xzf 8188eu-4.19.97-v7-1294.tar.gz ./install.sh
インストールが完了すると再起動してねといわれるので再起動。
再起動すると、WDC-150SU2Mがチカチカ光り始めると思うのであとは適当に設定すればOK。
Wi-Fiに接続
CUIから設定してみた。
sudo nano /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
ファイル内に追記してこんな感じにする。SSIDとパスワードは"
(ダブルクオーテーションマーク)でくくってあげる必要があるので注意。
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev update_config=1 country=JP network={ ssid="ssid" psk="password" }
参考
記事を書くにあたって次のページを参考にしました。
(UPDATE) Drivers for TL-WN725N V2 - 3.6.11+ -> 4.xx.xx+ - Raspberry Pi Forums